薬剤(インシデント・アクシデント事例)

病院の医療安全|インシデント・アクシデント事例

---------------







インシデント・アクシデントの事例を記載します。

レベル分類は ”事例レベル分類表” で記載したレベル分類に合わせています。

(☑○○○ ⇒ ☑○○○)は、 ”インシデント・アクシデント報告書” で記載している「インシデント・アクシデント報告書」のチェック箇所をあらわしています。










”薬剤”のインシデント・アクシデント事例について




”薬剤”のインシデント・アクシデントは、「飲ます時間帯の間違い」 「未投与」 「投与量の間違い」などが起こりやすいです。

高齢者で認知症がある場合は、「未投与」のリスクが高くなります。食事の後に薬を飲む介助を行うなど工夫が必要になります。

薬剤は、その種類により身体への影響が度合いが異なりますので、「誤薬」や「投与量の間違い」、「未投与」においては、薬名などを確認し対応をする必要があります。










「薬剤」 インシデント・アクシデント事例1




当事者 : 当事者

患者情報 : 85歳 アルツハイマー型認知症 注入食 認知症あり

発生の状況 :
夜勤時、翌朝に内服予定の薬を夕食後に飲ませてしまった。
  ◆ 夕食後の内服薬
    ・ チアプリド : 抗精神薬
    ・ 抑肝散
    ・ アンブロキソール : 去痰薬
  ◇ 翌朝予定の内服薬
    ・ ドネペジル : アルツハイマー型認知症
    ・ 抑肝散
    ・ アンブロキソール

対応について :
・薬の間違いをなくすためには、一人での確認ではなく、複数人での指差し確認などを行う必要がある。
・薬の種類によって影響の大きさが異なるので、誤薬や飲まし忘れについては薬の種類を調べることが重要である。