問答法

病院の医療安全|インシデント・アクシデント事例

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問答法とは???




”問答法” とは、「質問によって相手の理解を得るための方法」です。

相手の話を聞き、話の中で質問を投げかけ、会話を進めながら、相手に問題点に気付いてもらうことを目的にします。

ですので、質問により決められた答えに導くものではありません。

そのため、質問はできる限り 「イエス」 「ノー」 で答えるクローズドクエスチョンを使用しないようにしなければなりません。

あくまでも、質問により相手に考えさせ、問題点に気付かせることが目的になります。










問答法のやり方




① 相手の話を聞く。

② 話しの中で相手に質問を投げかける。

③ 会話を進めながら問題点を把握する。

④ 問題点を把握することにより、相手の理解を得る。










問答法実施例(病棟業務)




実際に、病棟業務をし忘れていた看護師に対して行った ”問答法” を例にあげてみます。



 【失敗の結果】
     やるべきことをやらなかった
     (業務を忘れていた)

       ⇩ ⇩ ⇩

 【理由(いいわけ)】
     忙しかったから
     (多重業務)


       ⇩ ⇩ ⇩


 【問いかけ】
     どちらかあとですればよい業務ではなかったか?
       ⇩ ⇩ ⇩
     (問いかけに対しての返答①)
         後回しにしたら忘れた

             ⇒ ≪返答①の問答法≫ に進んでください。



     (問いかけに対しての返答②)
         後回しにできなかった

             ⇒ ≪返答②の
問答法≫ に進んでください。







≪返答①の問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     後回しにしたら忘れた

       ⇩ ⇩ ⇩


 【改善策】

     忙しくて忘れても大丈夫なシステムを作る

       ⇩ ⇩ ⇩

     業務遂行に対してのダブルチェック等のシステム作り
     システムを遂行するためのマニュアル作成

       ⇩ ⇩ ⇩

   マニュアル作成







≪返答②の問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     後回しにできなかった

       ⇩ ⇩ ⇩


 【問いかけ】

     部署の人数は足りているのか?
       ⇩ ⇩ ⇩
     返答A いつも足りていない(基準をみたしていない)
     返答B その日だけ足りなかった(基準をみたしている)
     返答C いつも足りている(基準を満たしている)







≪返答Aの問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     いつもたりていない(基準をみたしていない)

       ⇩ ⇩ ⇩


 【改善策】

     基準をみたすように人員を補充する

       ⇩ ⇩ ⇩

   人員補充(雇用)






≪返答Bの問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     その日だけ足りなかった(基準をみたしている)


       ⇩ ⇩ ⇩


 【改善策】

     部署での業務に合わせた勤務の組み方の設定

       ⇩ ⇩ ⇩

   人員配置の見直し







≪返答Bの問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     いつも足りている(基準をみたしている)

       ⇩ ⇩ ⇩


 【問いかけ】

     当事者がその業務に不慣れであったか?
       ⇩ ⇩ ⇩

     返答ア 慣れていた

     返答イ 不慣れであった







≪返答アの問答法≫


 【理由(いいわけ)】
     慣れていた

       ⇩ ⇩ ⇩


 【改善策】

     業務のながれの検討、不要な業務の削除

       ⇩ ⇩ ⇩

   業務改善







≪返答イの問答法≫



 【理由(いいわけ)】
     不慣れであった

       ⇩ ⇩ ⇩


 【改善策】

     業務習熟度upのための自己研鑚、勉強会

       ⇩ ⇩ ⇩

   職員教育











フローチャート




問答法(医療安全)